レオンハルトが死んだときいてビデオを見ようとしたけれど

グスタフ・レオンハルト死す。

http://www.guardian.co.uk/music/2012/jan/17/gustav-leonhardt?newsfeed=true

 

 もうずいぶん前から住処とする「城」に引きこもっている、ときいていた。

 チェンバロ奏者としてバロックの演奏に革新をもたらした、という表現はおかしいか、なるべく元々の演奏のあり方を取り戻すように苦心した人。

 

  個人的には、チェンバロ奏者よりも指揮者としての印象が強い。『マタイ受難曲』はリヒター指揮が今も定番みたいだけど、レオンハルトのほうがより「宗教 曲」らしいというか、キリスト教が持つ非合理的で前近代的な「野蛮さ」の名残が感じられるようで、上手くいえないが、イエスがちゃんと復活してる感じがす る。

 彼といっしょにカンタータ全集を作ったアーノンクールがマタイを指揮すると、全編血みどろで、イエスが復活してるのかどうか心配になる。

  ついでに書いちゃうと、ショルティ指揮のはイエスがムキムキマッチョマンで、槍で突いたくらいじゃ死にそうにない。ガーディナー指揮のは、十字架が軽そ う。カラヤンのは「何かの冗談だろ」(byストラビンスキー)。小沢指揮は明るい色彩がキラキラしてて、マタイをアニメ化するときはこれ使ったらいいな、 と思う。

 調子に乗って適当な印象論を書き連ねてしまったが、何種類も購入した『マタイ』のCDの中で、一番愛聴していたのがレオンハルト指揮のものだった、ということなわけです。(上記の指揮者以外のも買ってます。好きなんで。クリスチャンでもないのに)

 

死亡記事を読んでレオンハルトがバッハを演ずる映画『アンナ・マグダレーナ・バッハの日記』を見ようとしたら、ビデオがすっかりダメになっていた。悲しい。

 

……と思ったら、YOUTUBEにあがってた。

インターネットは些細な感傷に浸るヒマもあたえないようだ。うれしいけど。