漫画が現実になったわけではなく漫画のような現実がやってきた

 『コッペリオン』という漫画の存在をつい最近知りました。

 どんな内容かというと、お台場につくられた原発が地震でメルトダウンを起こし、東京が廃墟になってしまうというお話です。

 画像を見ていただければわかると思いますが、去年の事故を予言したかのような部分が多々見られます。

 検索するとツイッターをまとめたものがありました。

 

コッペリオンがフクシマすぎる・・・!!

http://togetter.com/li/132639

 

 連載開始は2008年。ヤングマガジンというややメジャーな雑誌に掲載されました。原発事故直前にはアニメ化も決まっていたようです。が、あまりに現実の事故とシンクロし過ぎてしまい、話はストップしたままとのことです。

 

 でもこれは「予言」じゃありません。

 時期が時期だけに驚かされますが、フィクションを作る際、緻密なシチュエーションの構築は必須であり、そのように作られたと考えるのが普通でしょう。

 問題は、これが未来を描いた『漫画』として提出されている、ということです。

 おそらくは、作り手も読み手も「こんなことが現実になるわけがない」という安心感を共有していたはずです。でなければ、アニメ化なんて話になったりしません。

 

 「あるはずのない現実」の中で暮らす……まるで漫画ですが、確かに現実なのです。