シャーロック・ホームズの映画を見たらチューリングという天才数学者についてちょっと書いてみたくなった

 先日娘と映画を観に行きました。『シャーロック・ホームズ2 シャドー・ゲーム』てやつです。こういう無条件で楽しめる映画は結構好きなんですが、でもこの監督、『ルパン三世』見てたりするんじゃないかなあ。娘もそう言ってました。日本人てやーね。

 で、ここに登場する悪の天才モリアーティ教授なんですが、割と忘れられがちな設定として「天才数学者」てのがあります。

 そういえば今年は、アラン・チューリングという掛け値無しの天才数学者が生まれて100年、という年なのだなあ、と無理矢理思い出してみたりするわけです。

 

 チューリングがどのくらい天才かというと、「コンピュータの原型を考えると同時にコンピュータの限界も予測した(チューリングテスト)」「絶対解読不可能と言われたナチスのエニグマ暗号を解いて連合国側を勝利に導いた」などで充分でしょう。

 あと、最近になって再評価されてきた業績として、トラやヒョウの柄はどのようにできるか、という数理生物学の分野もあります。フィボナッチ数列とか、ああいうやつですね。

 この人は41歳の時、青酸を塗ったリンゴを齧って自殺しました。ホモだってばれて入獄させられそうになったのが原因です。現代なら別になんということもないかもしれませんが、当時のイギリスで同性愛は犯罪だったんですね。死後55年経ってから、イギリス政府はチューリングに公式に謝罪して名誉回復を行っています。

 

 それでもって、生誕100年記念、ということなのかどうか知りませんが、チューリングの学生時代の成績が公開されちまいました。

 

 http://thesciencebookstore.com/2012/03/alan-turing-report-card-teachers-comments-1926-1931/(リンク切れ)

こちらをどうぞ↓

http://longstreet.typepad.com/thesciencebookstore/2012/03/alan-turing-report-card-teachers-comments-1926-1931.html

 http://web.archive.org/web/20120309190508/http://alexbellos.com/?p=1674

 まあ、予想通りと言うか、数学はバリバリなのに国語?(英語やラテン語)がボロボロ。

 平均すると並の学生と変わらないんですが、数学については「天才的」と当時から言われてたわけです。

 

 http://blog.jgc.org/2012/02/alan-turings-reading-list-with-readable.html(リンク切れ)

こちらをどうぞ↓

http://web.archive.org/web/20120223172935/http://alexbellos.com/?p=1665

 

 で、こっちは図書館の貸し出しリスト。どうやって発掘してくるんだ、こんなもん。

 ああ、やっぱりルイス・キャロルを借りてますね。キャロルは数学者が本業でしたから、平仄がぴったり合います。なんか出来過ぎな感じも。

 しかし、本来こうした図書の貸し出しリストの公開ってのは、基本的人権に抵触するんで、あんまりやっちゃいけないんですけど。天才は人間じゃないからいいのか。

 

 しかし、死んで50年も立つといろいろ暴かれちゃってたいへんですな。