個人的俳句メモ

 そろそろ、下天のうちをくらぶれば〜の年齢なせいか、ときおり俳句を読んでしまっているので、そのメモ。

 

暮れに踏みし猫の爪かも二日月

子と二人爪切る夜の桜かな

 

 

花に泣く我より剛し四十雀

夏枯らし蜩とまる小便器

 

蝉つぶて斜めに当たるアスファルト

八月がゆきつつ浴衣の声楽し

歯を抜いて花火も見ずに蝉を踏む

マジックできゅうと引きたる夏の夜

妻かゆく寝顔も暑し熱帯夜

夜嵐に呑まるる蝉の声三つ

虫けらども台風迎えてはしゃぐ声

テレビ投げゴジラになるぞこの残暑

歯医者出て鼻毛をむしり夏終る

台風来ず夜空を拭う雲のきれ

さえずりを食べてかいなし日本晴れ

土砂降りに立小便して終戦記念

出刃の血を嘗めて死んだか冬の蠅

寄せ眠るハムスター大福に見える秋

つるつるの茄子を尻からぬかに埋め

振り返り振り返りして往く野良二匹

白鼻毛秋を怖れる身の痛み

飼い猫をなでるもだるく秋の声

僧一人踊り場に立つ寒さかな

ややかたい梨二つ剥き朝餉とす

雲に濡れ黴まみれなりおぼろ月

ぱちりぱちりと月の光の音がする

猫の子のゲロ拭き取りつ秋の風

包帯に膿みの染み浮き氷頭膾

フィガロのキスにかぶさる石焼き芋

くたびれる火傷の痛み鰯の眼

野良猫の来訪途絶え餌残る

人類は滅ぶかとブランコこぐ娘

花祭り春をほおばり寝る赤子

神の脇くすぐらんと立つ赤子の毛

ペットボトルの行き倒れたる曇り空

ふと帰る猫に傷あり唐辛子

蹲踞して爪切る妻や天高し

 

「ややかたい梨二つ剥き朝餉とす」がまあまあの出来かと。自画自賛。

facebookに描き散らした方もそのうち拾っとこう。