テレビ番組がさっぱり面白くないのでどんな番組なら見てみたいか考えてみた

 その昔、「テレビがつまらない」と口にすると、ちょっと戸惑ったような笑いを浮かべながら「へえ」とか「ふーん」とか「そうなんだー」とか当たり障りのない返事をされて、なんだか自分がお高くとまった嫌なやつになったような、そんな気分になってへこんだりしたものでした。しかし最近は、「そうそう」「ほんとそうだよね」と力強く同意してくれる人が増えてきたので、たぶん、もう誰が見てもテレビがつまらなくなってきたのでしょう。

 とくにバラエティ関係。

 まあ、地デジ化もしたことですし、これからは双方向をいかした刺激的な番組がたくさんつくられたりするんでしょうね。私は見ませんが。

 

 で、自分のようにテレビ見る暇があったら別なことをしていたい、最近はパソコンいじってたい人が増えてると思いますが、そんな人間が見たくなるバラエティってどんなのだろうか、と考えてみました。だいたいテレビが嫌いな人ってのは、流れてくる情報をただ受け止めるのが嫌い、まあ一言で「ひねくれもん」なわけです。そんなひねくれた人間の嗜好に合わせたひねくれた番組ってのはどんなものか。

 というか、こんな番組なら積極的に見てみたいな、と「私が」思い浮かべるような番組ってことです。すいません。

 

 

 【きぐるみ三昧】

顔のところだけ出た原色の着ぐるみを着た十数人が、何もない一室でただ踊る。

窓無し。冷房無し。BGM無し。

笑ったら失格。

10分間踊り通した人の中から優秀賞を決める。

 

 【はるかなるどつき漫才】

若手の漫才師にどつき漫才をやらせる。

場所は一面の花畑とか、小鳥のさえずるブナ林とか、曇った冬の海辺とか、夜の遊園地とか。

周囲に人はおらず、笑い声もなく、ただ漫才のやりとりだけが聞こえる。

カメラはやや広角で動かさない。空間の広がりが感じられるように、マイクも離しておく。

 

 【今週のニュース】

その週にあった目でたいニュース、楽しいニュース、盛り上がったニュースだけを流す。

ナレーションは小学生の子供。

背景はそのニュースの映像をモノクロで流し、BGMにはアルビノーニのアダージョを。

 

 ……なんかウツっぽい感じですね。

 どうです、見てみたくなりませんか? あ、ならないですか。すいません。

 

 その昔流行したマクルーハンって人のメディア論では、テレビってのはcoolなメディアってことにされてました。coolってのは、冷たいとか、冷めたとか、そういう本来の意味です。現代ではcoolといえば「カッコいい」という意味になってますが、テレビってのはけっこう「雑」な低精細low difinition のしろもので、そんな「カッコいい」ようなものではない感じに書かれていました。

 つまり、本来テレビってのは、世の中の「熱さ」を冷ますのに適したメディアなんです。

 それが今や「アゲアゲ」で盛り上がっていくのがテレビの使命!、みたいになってしまっている。そういうのがいい、って人も少なからずいるんで、そっちに流れてるんでしょうけど、飽きてきてる人やついてけない人も増えてるってことです。

 そんなわけで、世間を「冷ます」番組を考えてみました。

 中でも【今週のニュース】は経費も大してかからないので、ぜひお願いしたいですね。

 モノクロ画像にアダージョが流れる中、「○月×日、タレントの○◎さんと△■さんが結婚しました」と子供の声で聞こえてくるとか、シュールでいいじゃないですか。ね?

 

 でもなんとなく、テレビは今のようにつまんないままの方でいいような気もしています。

 その方がみんな本を読むようになるでしょ。甘いか。

マクルーハン (ちくま学芸文庫)

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    (金曜日, 02 1月 2015)

    つまんねーっておもいました。みんなそう思うでしょう。あんたは少数派です。変わってるあたしかっこいい?いえ、ダサいです。

  • #2

    (土曜日, 02 1月 2016 09:57)

    >もう誰が見てもテレビがつまらなくなってきたのでしょう。

    なんだ、やっぱりお高く止まってんじゃん。
    自分基準で物はかるなよ