米を炊いたらご飯だけれど肉を炊いたらタイタニック

1912年4月14日のメニュー
1912年4月14日のメニュー

 オヤジギャグで見出しを付けてしまいましたが、ちょうど百年前の今日、タイタニックが沈んだとのことです。例の映画のせいなのか、人気は今も衰えず、沈没の原因として百年目に新説が唱えられたりとか、あちらではたいした騒ぎっぷりです。タイタニックの「最後の晩餐」のメニューがオークションに出品され、76000ポンド(一千万円くらい)で落札されたりしました。

 ちなみに、昔の高級料理店や豪華客船のメニューって、なぜかコレクターズアイテムになってるんですよ。タイタニックもののコレクターと、豪華客船関係グッズのコレクターと、メニューのコレクターと、みつどもえになって値段をつり上げたんでしょうね。正気とは思えないお値段です。

 そういえば、タイタニックの乗客だった細野晴臣のひいおじいさん(だっけ?)も、このメニューの料理を食べたんでしょうか。

タイタニックじゃありません
タイタニックじゃありません

 ところで、タイタニックは三人姉妹だったことをご存知でしょうか。

 同時期に同じように建造された船で、オリンピック号とブリタニック号というのがあります。あ、「姉妹」なのは船が女性名詞だからです。なので『兄弟船』とは言いません。鳥羽一郎さんごめんなさい。

 ここに掲げた写真は、そのうちのオリンピック号のものです。タイタニックそっくりですね。昔はまちがってこっちの写真が使われたこともあるそうです。

 で、このオリンピックという船、タイタニックが沈む1年ちょっと前に事故を起こしています。英海軍の巡洋艦と衝突しまして、SOSを受けてタイタニックが救助に向かったりしました。到着した時には、救助作業はほぼ終ってたそうですが。

 

 当時すでにこの豪華客船三姉妹には『不沈伝説』が喧伝されており、この不名誉な事故から教訓を引き出すべく、タイタニックを所有するホワイト&スター社は長い長い会議を開きました。

 が、しかし……事故についての検証は冒頭10分ほどで終り、残りの時間は「どうすれば内装をもっと豪勢にできるか」「一等船室を増やして金持ちの客を呼び込むには何をすればいいか」などなど、事故とは大して関係のない議題に費やされたのでありました……

 

 「決定的な事故が起きるまで本気で対策をとらない」って、なんかありましたよね、最近も。

 そんなわけで、百年経っても人ってあんまり変わらないんだな、というお話でした。

 

 

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)