日常の中でときおり背を見せる神話の構造について書こうかと思ったけどやめた

 昨晩、娘と外でラーメンを食べて帰る途中、テレビに出てきた女探偵がなにやら経験談をしゃべってた、という話を聞かせてくれました。(ろくな番組みとらんな)

 「あのねえ、男の浮気相手って、ほとんどの場合奥さんよりブスなんだって」

 「え」

 「その方が話しやすいから浮気しちゃうんだって。そんで、奥さんは浮気相手を見ると必ず『勝った!』って思うんだってさ」

 「それは……ハードル高いな」

 「え?」

 「え?」

 ……あまり深く詮索しないでください。特に妻。

 

 昔々その昔のそのまた昔のはるかな太古の時代、ニニギノミコトがイワナガヒメとコノハナサクヤヒメという二人のお嫁さんをもらったけど、イワナガヒメはブスかったので実家に帰しちゃったら、岩のように長持ちできたはずの寿命が、花のようにぱっと散るようになってしまいました。

 人間が長生きできないこと、または死の起源についての神話ですね。バナナタイプ(byフレイザー)ってやつ。類似した話は南太平洋の島々にあるそうで、まあ聖書の楽園追放だってそうとれなくもないですから、世界中にこういうのがあるんでしょう。そんで、たいてい女がらみです。

 そして、日本では奥さんのことを「山の神」と呼んだりしますが、この「山の神」ってのは、イワナガヒメが総本家、というか元々の元になってるそうです。

 なので、山ってのは本来女人禁制。特に美女が山に入るといきなり山の天気が荒れて遭難する、ということになってます。ええ、山の神は嫉妬深いんです。

 それからこれは松谷みよ子が書いてましたが、山で物をなくしたら、男がち○こ出してみせてお願いするとすぐみつかるんだそうです。山の神が喜ぶように、できるだけ若くてかっこいい男がいい、とかなんとか。

 なんだか生臭い神様ですが、松谷みよ子によれば「神話の深層部に関わることで、おろそかにできない話」である、とのこと。うーん。

 それから、コノハナサクヤヒメは、日本で最初の「美女」です。きちんと「美しい」と形容されてるのは、この人が初めてなのだとか。美女を嫁にすると男は寿命が縮むんですかね。違うか。