終りなきダイエットへの道から遠く離れて

 VOGUE誌が「もうやせ過ぎのモデルは使いません」と宣言しました。確かヨーロッパのミスコンも、何年か前からやせ過ぎはマイナスポイントになっていると聞く。ダイエットやり過ぎの害てのは、拒食症に限らずいろいろあるわけで、是正する芳香になってきたのはいいことだと思う。でも日本ではまだまだ続くだろうね。ダイエットは出版業界のメシの種だし。そう簡単に手放すわけがない。

 

 今朝の「天声人語」に、最近の女性のやせ具合は、飢えていた戦争直後よりすさまじいと書かれていました。そういえば、戦争直後の平均摂取カロリーは現代とあまり変わらない、という話を聞いたことがあったけど、こういうカラクリだったんですね。カラクリってこともないか。種明かし?

 古本屋なんで戦争直後の雑誌など手にする機会があるんですが、ぱらぱら見てると「どんどん太れる!フトリン酸」なんて薬の広告が載ってます。当時は太る方ががうらやましかったわけです。

 

 えーっと、「ダイエットにはまる心理について」とかはもう手あかがつきまくってるし、今さら感もあるのですが、なんというか、男性は女性のダイエットについて、あまり諸手を上げて賛成はしてませんね。

 なんでかというと、一緒にメシ食って楽しくないから。

 この「一緒にメシを食うと楽しい」ってのは人間関係の基本ですから、そこにキズがあるといろいろけつまずくんです。

 だいたいダイエットが趣味とかいう女性は、好き嫌いが多いし、平気で食事を残すし、なんかつまんなさそーに食べるし、もつ焼きは食わないし、ラーメンは食わないし、蕎麦も上手くたぐれないし……あ、蕎麦は関係ないか。でも、蕎麦食べるの下手な女性ってけっこう見かけるんですが、あれは何でですかね。すするとつゆがはねるから?じゃあ、薮系のからいつゆにちょっぴりつけて、江戸っ子のようにたぐりこめばいいのに。

 話がそれました。

 だいたい太る原因ってのは、一人でいると口が淋しくなって、ついつい「つまむ」からですね。しかも無意識にやってるから、「ぜんぜん食べてないのに太っちゃう」ことになる。三度の食事をしっかりバランスよくとって、間食をいっさいやめればいいのに、「無意識」だからどうやめたらいいかわからないわけ。それでいて「食事」のほうで帳尻を合わせようとするから、一緒にメシを食っても楽しくないという状況ができあがってしまう。

 ……といっても「無意識」は治らないので、ダイエット本やら雑誌が毎年売れて、出版社は夏前に一息つけるというのが年中行事になってるわけです。

 

 と、ごちゃごちゃ書いてしまいましたが、かくいう自分は生まれてこのかた半世紀、ダイエットというものをしたことがありません。なんか自慢みたいですが、実は自慢です。えっへん。てか、間食してないだけなんですけどね。

 まあ、えらそうに言っても妻の体型がちょっとアレなんで、アレですけど。アレってのはアレです。アレアレ。はっはっは。でも好き嫌いはしないし、もつ焼きもラーメンも食うし、蕎麦も上手にたぐるからいいけど。フォローフォロー。

 

 ともあれ、もういいかげん「ダイエットの終焉」とか、誰か言い出さないもんかと思うんですが、代わりになる「基準」が見つからないうちはダメでしょうね。