芥川龍之介の肉体についてのたいして重みのないメモ

芥川龍之介全集 全8巻 (ちくま文庫)

 

○芥川龍之介が夫婦で室生犀星家を訪ねた時のこと。

室生犀星夫人が芥川夫人に「私たちおでぶちゃんはねえ」と語りかけた。

辞して帰る途中「私は“おでぶちゃん”じゃないわ」と芥川夫人は不平を鳴らした。

その時、室生犀星夫人の体重は18貫(67.5㎏)、対する芥川夫人は16貫(60㎏)。

そして、芥川龍之介は12貫半(47㎏)くらいだった。

 

○佐藤春夫と芥川龍之介が鵠沼海岸へ海水浴に行った。

佐藤春夫は意外とたくましく、それを見た芥川龍之介は忌々しげにこう書き残した。

「醜悪なる老年を迎えるのは当然佐藤春夫にのみ神々から下された宿命である」

 

○宇野浩二がいよいよいけなくなり、芥川龍之介と広津和郎が病院に入れてやった。

その帰途に二人でぶらぶら玉ノ井の私娼街を見物した。

すると、一人の娼婦が芥川を指差し、青ざめてこう言った。

「あ、幽霊」

 

○痔の話は以前書いたので割愛。