マイナスイオンなんか信じないぞー徹底的にハードに信じないぞー

キスユー イオン極細スリム(やわらかめ) 

 

 ここ何年か、この「キスユー」という歯ブラシを愛用しています。

 えーっと、「マイナスイオン」で歯磨き粉がなくても歯がピカピカに……という歯ブラシでして……うーん、マイナスイオン……ま、いいか。

「マイナスイオン」と聞くと反射的に「偽科学だああああ!」と、リング場でマイクをもった猪木みたいに勝ち誇る人がいるんですが、実際に効くんだからしゃーない。科学的に検査したわけじゃないけど、一度「なんか今日は磨き心地が悪いな」と思ったら電池が切れてたことがあって、確かに電気があるのとないのとでは違うこともわかっています。

 えー、なんかもたもたした感じで書いてますが、なんか宣伝臭くてやだなあ、と思いつつ書いてるんでもたもたしてるわけです。ほら、なんかほんとにもたもた。

 

 科学は万能ではありません。

 なんでかというと、人間が万能じゃないから。

 詰め将棋とかやってるとよくわかるんですが、なんにも隠されていないのに正解が見えなくなる、ということが人間にはあるんです。「一つづつ可能性をつぶしていけばいいだろ」ってのはやったことのない人の考えで、そんな悠長なことをしていたら制限時間内でできるわけがありません。それができるようになるには「経験」を積むのが一番なんですが、やってるうちにその「経験」が邪魔をしてくる。

 正解にたどり着くために有効なはずのツールが、別な問題ではかえって邪魔になってしまう、ということがおこる。

 具体的には「敵陣地に入ったら歩はと金になったほうがいい」と思っていると、「ならないほうが正解」という詰め将棋は解けないわけです。

 医学ではガレノスの例がありますね。

「心臓の隔壁には穴があいているはず」というやつです。実際にあいてる人がいたらその人は手術が必要なんですが、千年以上この説は信じられ続けていました。

 何でかというと、穴があることにした方がいろいろ説明しやすかったから。

「われわれは知っているモノだけを見る」とゲーテも言っています。まあ、ゲーテは科学者としては失敗したと言われてますけどね。でも顎間骨を発見したんだっけ。

 

 こうした件に関連して、ちょっと面白いブログ記事があります。

 

自分の口角炎も治せない「薮」

http://blog.livedoor.jp/goredsox/archives/1704309.html

 

 ボストンに住んでるお医者さんなんですが、口角炎に悩まされてあれこれ自分で考えた治療をしてみたけどさっぱりだった、というか、むしろ悪化した。

「万策尽きて」民間療法のサイトにアクセスし、2ドル99セントをはたいて得た治療法と言うのが……

 

>「2時間おきに食器用洗剤の原液を口角炎の部位に刷り込め」というのである。さらに、洗剤を洗い落とした後、口周囲を完全に乾燥させてからワ セリンをたっぷり塗れというのであるが、「なぜ食器用洗剤でなければならないのか」の理由は一切書かれていないし、抗真菌剤も一切使わない

 

 という、ちょっと無茶な感じのしろもの。

 が、しかし、医師を悩ませてきた口角炎は、この療法でみるみるうちに治ってしまったのでありました……

 ブログではなぜ治ったのか「科学的に」考察してありますが、この医師がどんなに「科学的に」考えたとしても、この治療法にはたどり着けなかったでしょう。だって、食器用洗剤にワセリンよりも、抗真菌剤を処方した方がずーーっと「科学的」ですからね。

 

 さて、歯ブラシの話しに戻ると、一応プラセボ効果ではない証拠には、四カ月ごとに見てもらってる歯医者さんで、毎度「きれいに磨けてますね〜」とお褒めの言葉をいただいております。