心やましーららら科学の子ーPart3

【検証「iPS細胞移植報道」森口氏、治療の事実なし】

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121013-OYT1T00128.htm

 

 上は一面で大誤報をやらかしてしまいました読売新聞の検証記事です。

 今朝の朝日によれば、市川市の家賃六万円の1Kアパートに十数年おすまいだとか。すでに四八歳ですし、ここらで一発花火をあげにゃと焦ったのであろうことは想像に難くありません。

 

 でもね、この検証記事も、そして他のマスコミの報道も、すごくひっかかるんですよ。

 だってこの人、もしノーベル賞で山中氏が注目されなかったら、ずーっとこのままナントカ研究員として、やったのかやらないのかわかんない研究成果を発表しながら暮らしていたはずなんですから。

 報道を見ながら冷汗三斗な人って、まだまだまだいると思います。日本に限らず、欧米にも。

 この人一人をあげつらってハイおしまい、なんてことじゃ、またずっと同じことが繰返されるでしょうね。

 おそらくこれ以降、マスコミの検証能力不足、論文査読の甘さを嘆き、経歴チェックの必要性などが説かれて幕を下ろすことになると思いますが、科学が獲得してしまった「傲慢さ」への反省がなければ、まったく意味がないでしょう。

 だって、「メルトダウンが起こる心配なんかまーったくありません。そんなのを心配するのは天が落ちてくるのを心配した杞憂の話と同じです」なんで言ってた人は、その後なんのペナルティも受けてないでしょ。

「捏造と科学的判断のミスは違う!」という人もいるでしょうけど、それらを成立させた「背景」は共通しています。背景というか、シャム双生児のようにそこで背中合わせでくっついてます。

 はい、何度も言いますが、「科学がイデオロギーになってしまった」ということです。イデオロギーってのは、自浄能力に著しく欠けるという特徴がありますからね。

 

 

イデオロギーとしての技術と科学 (平凡社ライブラリー)