ストゥルガツキーが亡くなったので『ストーカー』について少し

 ストゥルガツキーが亡くなりました。あれ?前に死んでなかったっけ?と思ったら、以前死んだのは兄の方だったんですね。兄弟で作品を書いていたのを忘れていました。

 

作家のストルガツキー氏が死去

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2000H_Q2A121C1CC0000/

 

 しかしまあ、そっけない記事です。今朝の朝日のもちっちゃかったし。しょうがないといえばしょうがないんでしょうけど。

 やっぱりこういう文化人の死亡記事はGuardianが詳しいですね。

 

Borris Sturgatsky: Russia mourns death of sci-fi writer -even Vladimir Putin

http://www.guardian.co.uk/books/2012/nov/20/boris-strugatsky-russia-sci-fi-writer

 

 見出しの最後、思わせぶりに「プーチンでさえも」なんてくっついてますが、この人は生前強硬なプーチン批判者だったようです。

 旧赤の広場でゲリラライブをやって逮捕された、プッシー・ライオットの釈放嘆願書にも名を連ねていていました。

 

 さて、ストゥルガツキーといえば、タルコフスキーの映画『ストーカー』の原作"Roadside Picnic"を書いた人です。よくあることですが、映画の方は全然原作に忠実じゃないです。名画と呼ばれるものにはそういうことが多い。とくにSFは。『ブレードランナー』とかね。

 で、この映画、素晴らしい映像美と超重苦しい展開と難解なストーリー、ということなんですが、私は二回目に見たとき、さっぱりわけがわからなくなりました。なぜなら…

 最初に見たのは、字幕がデタラメだったから。

 なんか、始めてみた『ストーカー』は、「国境を越えようとして失敗する話」になってて、全然SFじゃなかったんですね。しかも困ったことに、それはそれで映像に合ってて見られてしまうという、なんだこりゃ状態。

 なので、二回目に見た時「えー??こんな話だったっけ?」と混乱したわけです。

 こうなってくると、「最初に見たアレは何だったの?」と思うんですが、ロシア映画だとつっこみが入りづらいんでしょうか。

 しかしまあ、今となっては得難い経験でありました。

 本当のストーリーはネタバレになるので書きませんが、少なくとも男が女をしつこく追い回す話ではありませんので。

 

 ともあれ、どっかの映画館でまたやってくれないかなあ、と願う秋晴れの日なのであります。なるべく良い状態のフィルムで。

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