本日十一月二十二日はいいふうふの日だからといってとりたてて何の感想もないけどメモを少し

○「愛妻家」というのは「恐妻家」の反対語として出来た言葉で、古い辞典には載っていない。たとえば昭和十年刊行の『大辭典』全二十六巻にもその語はない(もちろん「恐妻」もない)。「恐妻家」は徳川夢声が「共済組合」から作った、と自分で言っているが、真偽のほどはわからない。それ以前からあった、という説もある。

 

○「夫婦は親しきをもって原則とし、親しからざるをもって常態とす」と夏目漱石は言った。が、漱石は夫人鏡子との間に七人の子をもうけている。

 

○ゲーテは家のメイドで夜伽の相手だったクリスティアーネと正式に結婚した。しかしこの身分違いの結婚は、周りからの祝福どころか悪罵すら投げつけられた。親戚から総スカンをくらい、それまで出入りしていた数多のサロンから閉め出された。しかし、ゲーテは友人からの忠告すら無視し、決して離婚しようとしなかった。

 

○サルバドール・ダリは、当時エリュアール夫人だったガラにより女性恐怖症を克服した。後に正式に結婚し、ダリはガラを主題とした数多の作品を作った。ダリの墓には「ガラのダリ」と銘が彫られている。

 

○スターリンは最愛の妻を亡くした時、その性格がひどく歪んだと言われる。妻の死のきっかけとなった息子ヤコフを憎み、生涯つらくあたった。

夫婦善哉 (新潮文庫)