とろくせゃあことゆーとったらかんわ

 タイトルを読んでわかる人は名古屋、もしくはその周辺の生まれでしょう。

 一応書いとくと、「バカ言ってんじゃないよ」という意味です。「せゃあ」がうまく発音できないと名古屋人と見なされません。

 名古屋には六歳頃から中学一年まで住んでいたので懐かしくはありますが、遠くにありて思うだけにしておきたくもある、そんな街であります。

 で、そんな名古屋のネタを見かけたんで、ちょっとご紹介。

 

「名古屋の都市伝説!あなたはどれを体験したいですか?」

http://www.rankingshare.jp/rank/kVjmnNzJmX

 

 別にどれも体験したくありませんが、いやはや懐かしいものがいっぱい。

 

1. ジャンピングばばあ

  ああ、あったあった。というか、東京に引越した後で聞いた。話してくれた元同級生が「口裂け女より強ええでよ」と言ってた記憶が。

 

2. 恋人同士で東山動物園のボートに乗ると別れる

  これ初耳。有名な井の頭公園のパクリだよね。

 

3. 名古屋はブスが多い

  昔から言われてる話で、「家康公が美女を江戸に連れてっちゃったから」なんて解説がついてたりする。

  実際ねえ、ガキの頃東京に越してきて、(なんで美人が多いの?)と不思議に思った経験がありまして……

  多分、身なりをかまわない人が多かったせいかな、と今になって思います。だって、脇毛の処理なんか誰もしてなかったし。おばさんだけでなく若い娘も。今はきっと普通になってると思います。よく知らんけど「名古屋嬢」とか騒がれたりしたし。

 

4. セーラー服おじさん

5. 地下鉄のホームにウサギおじさん

  これらも初耳。

 

6. ナナちゃん人形の股をくぐると幸せになれる。

  確か「名古屋デザイン博」だかやった時にできた人形ですね。太陽の塔ほどじゃないけどインパクトあります。

 

7. ローリングじじい

  元のページにもありますが、二番煎じですね。名古屋人は二番煎じが平気なんです。

 

8. 長久手の古戦場周辺はヤバイ

  これは名古屋に限らず、周囲一帯で有名な話。万博がすったもんだしてたとき、岐阜の親戚が「長久手の側じゃでなあ」と言ってたっけ。

 

9. 名古屋城のシャチホコ

  元ネタのエントリーが半端ですね。私が聞いた話では、「ウロコを一枚だけ盗んだ泥棒がいる」というもの。「石川五右衛門が盗んだ」て話もありましたが、名古屋城は五右衛門の死後にできてますんで。で、その泥棒は捕まってなくて、シャチホコのウロコは一枚足らないままになってる、とかなんとか。

 

 ……とまあ、いろいろ紹介してみましたが、都市「伝説」と呼ぶにはインパクトに欠けるものばっかですね。実に名古屋らしい。

 昔、実話系怪談をいろいろ「創作」してたことがあるんですが、ある話の舞台を「名古屋」にしたら編集からチェックが入りました。

「名古屋はちょっと……」

「いや、土地勘あるんで、少しはリアルに書けるかなと……」

「でも、名古屋っていうだけで怪談のイメージが弱まるというか……別な場所でもいいでしょ?」

「うーん、そうですか。なんか、わからんでもないですが」

 で、結局舞台を和歌山に移しました。

 でもこうして都市伝説を並べてみると、編集さんの言いたいことがわかりますね。

 ジャンピングばばあとかローリングじじいとか、ナメてんのかって感じで。

 

 最後にひとこと。味噌カツは名古屋の食べ物の中で、あまり評判の芳しくないしろものでありますが、向田邦子さんは「これぞ餡パンに匹敵する日本式大発明」と絶賛しております。一度機会があったら食べてみて下さい。

 

向田邦子の手料理 (講談社のお料理BOOK)