えーっと、去年もしたけど今年もまた憲法について。ちょびっとだけ。
なんかねえ、「改憲案」とかいうのがぞろぞろでてきてますけど、そろいもそろってダメダメですね。
でも、何がどうダメなのか、ということについてわかりやすく書かれているのをあまり見かけない。なんか、天賦人権説がどーしたとかそんなんばっか。おかげで、「え、これのどこが悪いの??」と思ってる人はたくさんいることでしょう。国会でのどちんこ乾かしてる議員さんとかね。
なので、すごくわかりやすく説明してみたいと思います。ガチガチに専門的な話が好きな人は、ググって他を探して下さい。
えーと、まず、「改憲案」てのをつくってる人たちは、「民主主義」を過大評価してますね。とにかく、民主主義で選挙さえしてれば間違いは起こらない、という確信の元に案を作ってます。
なんでそれがわかるかというと、「もしとんでもない暴君が政権を握ったときこの憲法で大丈夫か」ということが微塵も考えられていないからです。
たぶん、ヒトラーが民主的に選ばれたことなんか、全然念頭に置いてないんでしょうね。完全無欠の民主主義なんてありえないし、慎重に運用してもどこかで破綻したりするのが民主主義ってもんです。それをけろけろけろよんと忘れてる。
つまり「改憲案」を作っている人たちは、自分たち or 自分たちが支持する勢力が、
「永遠に政権を維持しつづける」
ことが大前提になっちゃってるんです。
でなきゃ「九六条変えて憲法変えやすくしようぜ」なんて考えるわけがない。
自分たち以外が憲法を運用することが想像できないので、憲法を簡単に変えられるようにしよう、なんて発想ができるんですね。
それだけでなく、政府側にいろいろ抜け道を用意して、国民にあれこれ義務を課そうだなんてのも、そういう能天気さがないと考えられることじゃありません。
ちゃんとそういう心配ができていたら、もっと政府側に厳しい「改憲案」ができてくるはずですわな。
普段、民主主義の欠陥についてエラそうにぶつくさ言ってる人が、憲法の話になると鼻の穴から溶岩吹き出す勢いで「改憲!改憲!」って騒いでるのを見ると笑っちゃいますな。自分がどんだけ矛盾してることを喚いてるのか、シラミの眼玉ほどの自覚もない。
だいたい憲法ってのは、昔っから「とんでもない馬鹿が王様になってもそんなに無茶できないように」って役割があるわけで、それは民主主義の現代になってもちっとも変わってません。てか、ついこないだアメリカでブッシュ・ジュニアが大統領におさまってたことを考えると、かえって重要になってると言えるんじゃないでしょうか。
念のため蛇足しとくと、「そんなとんでもない暴君なら憲法無視するから意味ないじゃん」という小学生波の屁理屈は無意味です。じゃあやくざは法律守らないから暴対法はいらないのか、っての。
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Catherina Mcqueeney (金曜日, 03 2月 2017 04:03)
Thanks in favor of sharing such a fastidious thought, article is pleasant, thats why i have read it entirely