今こそ本当に本物のゴジラ映画を

 幼い頃、ゴジラは火を吐いていると思っていた。

 それが「ほうしゃのう」というものだと知ったのは……いつだったかよく思い出せない。遅くとも小学校に上がる頃には知っていたと思う。

 そして「げんばく」というものの存在を知り、「ほうしゃのう」が「放射能」としてリアルに変換されても、ゴジラは依然として「ほうしゃのう」を吐き続けていて、子供たちのヒーローであることに変わりなかった。

 ゴジラは当初の有り様から離れ、宇宙からの侵略者を撃退する守り神として放射能を吐き続けた。

 いったいあれは何ベクレルくらいあったのだろう。

 鉄塔や戦車がどろどろに溶けるくらいの放射能だ、除染には何十年とかかったのではなかろうか。

 などということは、当時考えなかった。

 

 今こそ、もう一度、本当に本物のゴジラ映画が作られるべきではないだろうか。

 子供たちのヒーローではなく、「ほうしゃのう」じゃない「放射能」を吐く怪物として。

 そしてせめて、映像は最低でも下のレベルの特撮をお願いしたい。

 

 ゴジラよ来い。

 今こそ国会議事堂に「放射能」を吐き出してやれ。

 

 

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