なんかまた逆の話を得意気にしている人を見かけたので

 電子書籍の仇敵は図書館

http://www.insightnow.jp/article/7735

 

 ……だそうです。きっとマクルーハンもマーク・ポスターも読んでないんだろうな。別に読まなくても生きていけるからいいんですが、こういうことは黙っといて欲しいですね。

 

 以前から何度か書いてますが、「電子書籍というのはタダのものに値段を付けて売っているシロモノ」なんです。

 だから電子書籍というもののあり方が元々そういうものなんで、それがビジネスの障害になるからって図書館を叩くというのは筋が違いますね。トイレットペーパー売ってる人が、「公衆便所にトイレットペーパー置くのやめろ」とか言い出すのに近い。いやそれともあれか、水道事業を民間に売り払ったら、雨水貯めて飲むのも規制された、とかいうやつのほうかな。「水と安全はタダ」とか揶揄してた人いたっけな、昔。

 たぶん、電子書籍で商売してる人でも、最初にあげたエントリー読んだら苦笑することでありましょう。

 

 とはいえ、図書館に変なベストセラーは置いてるのに、肝心な書籍の在庫がなかったりするのはちょっと困ったりしましたので、5%くらいは見当違いにうなづくところがあったりはしました。

 在庫スペースに限りがあるのは充分承知しておりますが……岩波書店の主要なとこくらいは置いときましょうよ。『ヘーゲル精神現象学の生成と構造』とか。たとえ誰も借りなくても。いちいち都立図書館から引っ張るのはたいへんでしょう。

 そういやこないだヘルダーリン全集の別巻を借りたら、三十年以上前から在庫してるのに一人も借り出した形跡がなくて驚いたっけ……

 以上、調布図書館様へ。読まれやしないと思うけど。

 

 

ヘーゲル精神現象学の生成と構造〈上巻〉ヘーゲル精神現象学の生成と構造〈下巻〉