V-J Day!V-J Day!!

 本日はV-J Dayってやつです。ウソです。本当は昨日でした。直訳すると「対日戦勝記念日」ですね。アメリカではもっぱらキスの名称として残ってます。元になったのはライフに載ったこの写真でして、戦勝報道を聞いた水兵たちが、タイムズ・スクエアでもってむちゅーとやらかしてる一枚です。おかげで何かに勝利した時(裁判とか)、ディープ・キスするのを”vjdaykiss"なんて呼ぶようになりました。

 V-J Dayってのは、海外で八月十四日になってます。これは連合国側に通知した日付で、日本のは国民に告知した日付ですね。アメリカは一足お先に戦勝気分に沸き立ってたわけです。正式に降伏した九月二日もまたV-J Dayになってます。今朝の朝日新聞に「終戦なんて呼ぶのは欺瞞だ、敗戦だろう」という意見が天声人語に取り上げられてましたが、とりあえず戦争が「終った」のが今日で、はっきりと「敗けた」のが九月二日ですから、九月二日を「敗戦記念日」にしたらいいんじゃないでしょうか。実際、対日戦勝記念日としてはこっちの方がポピュラーみたいですから。中国は三日くらいお休みになるとか。

 ついでなんで、Victory over Japanに沸き立つ写真を並べてみましょう。

戦勝報道に湧くニューヨーク
戦勝報道に湧くニューヨーク
ほんと?勝ったの?
ほんと?勝ったの?
終ったよー
終ったよー
終った終ったー
終った終ったー
戦艦ミズーリ(のちに降伏文書調印の舞台になる)
戦艦ミズーリ(のちに降伏文書調印の舞台になる)

 みんなうれしそうですね。

 勝ったことの喜びより、終ったことの解放感のほうが大きいように見えます。

 

 父の思い出話ですが、終戦の詔勅を聞いた時、近くの守備隊の兵隊さんに知らせにいかされたそうです。守備隊ってのは、去年のエントリーの将校さんの部下たちですが、飯がしょぼいので河で魚を捕らされてたんですね。軍の「重大発表」てのは毎度のことなんで、軍隊の方がそういう意味ではたるんでたようです。「ああ、またいつものアレか」て感じで。

 それでまだ子供だった父が息せき切って「戦争に負けた」ことを知らせにいったわけですが、父はその時まで(きっと兵隊さんたちは、悔し涙を流すだろう)と確信してたそうです。学校でそのように習ってましたたし、先生のおぼえめでたく級長なんかしてた父は、よくある軍国少年だったようですから。(本人はそう言わないけど、まわりの証言から)

 で、父が河で魚を捕ってる兵隊さんに「負けた」ことを告げると、兵隊さんたちは「やったー!」と躍り上がって喜びました。「これで故郷(くに)に帰れる!!」と。

 子供の頃の父にはややショックだったようですが、まあ、そんなもんでしょうねえ。帰ってお祖母さんにそのことを話したら、「ほんなもん、あたりまえやわ」と言われたそうです。