なんで「アメリカ人は金持ちに嫉妬しない!」なんて嘘がはびこってたのかPart.2

 えー、Part.1(?)はこちらです。一年以上前のエントリーなのに、今もちょこちょこアクセスがあったりします。「へんだよな」ってみんなが感じているんでしょうね。

 

 このエントリー、ちょっと書こうかどうか迷ったんですが、やっぱり書いちゃうことにします。

 

Facebook Use Predicts Declines in Subjective Well-Being in Young Adults
http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0069841

 

 上掲のリンクは一応ちゃんとした学術論文で、「フェイスブックをやってると、鬱になる傾向があるよ」ということを、アメリカの大学生を使って実験してみたものです。

 

 まあ、なんつーか、こういうのフェイスブックに限らないんじゃないかとは思いますが、わかりやすいんでしょうね。つまりは、フェイスブックをやってる人たちは「ええかっこしい」なので、自分の「良いとこばっか」見せようとする。そういう情報にばかり接していると、なんだか自分がみじめに思えてきて鬱っぽくなる、みたいな話です。

 で、これ、興味深いのが「アメリカで」行われた実験、てとこ。

 だって、日本で振りまかれてるアメリカ人のイメージって、「個人主義が徹底している」ので「自分は自分、他人は他人」だから、「他人の幸福をいちいち嫉妬したりしない」ことになってたりするでしょ。

 でもね、嫉妬しないわけがないんですよ。どんなに取り繕ったって、こういうところにばっちり出ちゃうわけ。

 この実験の興味深いところは、フェイスブック云々じゃなくて、アメリカ人だってちゃんと嫉妬するじゃん?てことが、「学術的に」論証されたってことですね。

 

 なので、「日本人はすぐ嫉妬するから」云々とか言ってる人のいうことなんか、まともに受け取らなくていいってことです。嫉妬するのは日本人だけじゃないんですから。

 日本人に日本人が嫉妬するのは当たりまえ。アメリカ人が日本人に嫉妬しないからって、アメリカ人が嫉妬しないわけじゃない。アメリカ人が嫉妬するのはアメリカ人なんですよ。日本人だってアメリカ人には嫉妬しないでしょ?

 そういうところをごちゃごちゃにしてごまかす人の物言いについては、Part.1で触れましたので繰返しませんが。

 

 でもこの実験、日本でもやったら良いですね。嫉妬を表に出すことに抵抗がない日本人は、わりとフェイスブックをやってても平気なんじゃないかと思ったりするんですが、どうでしょう?

 

 

こころの格差社会―ぬけがけと嫉妬の現代日本人 (角川oneテーマ21)